はじめに
日本アセアンセンターは第6回京都インターナショナルギフトショー(2025年3月12-13日、会場:みやこめせっせ)において「Bruneian Made ブース」を出展しました。の目標に向け、石油関連Brunei Vision 2035以外の産業への経済多角化を推進し、ダイナミックかつ持続可能な経済を目指すBrunei Economic Development Board (BEDB) および在京ブルネイ大使館と協働で、同ギフトショーへの初の出展を実現しました。
目的と目標
今回の出展では、ブルネイ企業5社に加え、ブルネイの織物を輸入、加工する日本企業を含め、下記6社が参加しました。ブルネイ製ならではの高品質な製品を紹介し、日本のハイエンド市場に向けて、輸出の可能性を探ることを目的としました。
(1) Borneo Candle Studio(キャンドル、ディフューザー)
(2) Tropique(チョコレート)
(3) Artisan Abadi Sdn Bhd(ガラス製品)
(4) Al Hayaah Enterprise(レース、スカーフ製品)
(5) Taurean Bakeshop and Café(卵不使用クッキー)
(6) Shinko(Takako Mutiara JAPAN)(ブルネイ織物によるハンドバッグ等)






さらに今回の出展は、「BEDB`s BRUNEIAN MADE」イニシアチブの一環として、ブルネイ製品の国際基準への成長と輸出対応力の強化を支援し、ブルネイの中小企業がより広範囲な顧客層へ対応するための能力向上も目指しました。
ハイライト
京都インターナショナルギフトショーは、関西圏において主要な見本市の一つであり、一般消費財、衣料、食品、インテリア、販促用など幅広いギフト商品を網羅し、今回の2日間でおよそ15,000人が来場しました。
今回初出展のブルネイブースは、京都、大阪、関西圏からの来場者の多くの関心を得、ブルネイの魅力についても紹介することで、ブルネイ製品の多様性と可能性を紹介する機会となりました。京都を訪れるインバウンド観光客の増加から、ヒジャーブなどの製品に関する要望が増えていたところ、ブルネイのスカーフ製品企業から京都の絹製品、染色、着物制作者へのアドバイスが大変参考になるとの声があり、両国の製品の共創可能性も生まれました。


展示会の前には、ブルネイの出展者たちは「京都知恵産業フェア」のブースエリアを訪れ、京都の伝統工芸に触れるとともに、株式会社Showyou 代表取締役 久野正嗣氏による日本のギフト市場トレンドに関する講演を聴講しました。講演では、ターゲット層の明確なセグメント化、ブランドのストーリーテリング、デジタルへの適応が市場参入の鍵であると学び、ブース内レイアウトや商品の配置、照明の工夫など、来場者やバイヤーを引きつけるための具体的なアドバイスを、展示の効果向上に活用しました。


主なポイント
- 日本市場におけるブルネイ製品の認知を促進するには、日本国内でのブルネイ認知度の向上が必須である
- ブルネイの高品質な製品を日本市場で効果的に展開するため、日本ブルネイ間でのコラボレーションや共同開発が効果的であり、ブルネイの素材と日本の優れた技術や職人技を組み合わせることで、持続可能な形態での市場展開に実現可能性が見られる
- ブルネイ製品のプロモーションは、日本のハイエンド市場向けに「高品質」や「独自性」を強調することが鍵となる
今後の展望と連携
本出展事業を通して得られた、ブルネイ企業と日本のバイヤー/輸入者とのつながりを継続的にフォローアップするため、日本アセアンセンターは引き続き、ブルネイと日本の企業間における持続可能なビジネスパートナーシップや共創関係の構築
を促進して参ります。