背景
2023年10月に開催されたASEAN観光大臣特別対話のフォローアップとして、本研修プログラムは、ASEAN加盟国と日本の観光関連省庁職員を対象に、持続可能な観光に関するベストプラクティスの共有と、相互理解の深化を目的として実施されました。日本の持続可能な観光の先進事例を視察することで、参加者は自国での実践的な応用への洞察を得るとともに、東南アジアへの日本人アウトバウンド観光の最新動向を把握し、効果的な観光戦略の策定に繋げることを目指しました。
事業の内容
2025年3月4日から9日までの6日間、東京と愛媛県大洲市において研修プログラムが実施されました。プログラムは、持続可能な観光の原則や日本人アウトバウンド観光の動向に関する講義、参加各国による持続可能な観光の取り組み事例の発表と議論、大洲市における持続可能な観光の実践事例の視察、そして参加者間のネットワーキング機会の提供という構成で行われました。
大洲市では、官民連携による景観と文化遺産の保全、持続可能性の原則を取り入れた都市再生プロジェクト、地域住民が主体的に関わる再生プロジェクトなど、多角的な視点から持続可能な観光の事例を学びました。また、町の散策を通して、持続可能な観光が地域にもたらす効果を体感しました。


成果と学び
研修プログラムは、参加者から非常に高い評価を受け、持続可能な観光に関する理解を深める上で非常に有益であったとの声が多く寄せられました。特に、各国が抱える課題や成功事例を共有し、議論するワークショップは、参加者にとって貴重な学びの機会となりました。
大洲市の事例を通して、参加者は持続可能な観光の実現には、官民連携、地域住民の積極的な参加、そして革新的な技術の導入が不可欠であることを認識しました。また、各国の自然や文化資源を活かし、持続可能な観光を推進するための具体的な戦略や、ASEANと日本の協力による新たな観光プロジェクトの可能性について議論がなされました。
参加者からは、本研修を機に、自国における持続可能な観光の取り組みを加速させたいという意欲が示されました。また、ASEANと日本の観光分野における協力関係をさらに強化し、持続可能な観光の実現に向けて連携していくことへの期待が表明されました。
イベントについて
日にち:2025年3月4-9日
参加者:観光機関職員(カンボジア、日本、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、ASEAN事務局職員
事業パートナー・専門家:インディゴ合名会社、ありがとうトラベル株式会社、一般社団法人キタ・マネジメント
参加者コメント:他の国の参加者と持続可能な観光に関する知識を学びあうことができ、とても有意義なワークショップだった。