(写真:Hack Osaka 2024でのシンガポールのスタートアップ企業)
東京には多くの企業が本社を構えており、すでに発展した市場となっています。しかし、その分、競争も非常に激しいのが現状です。一方で、福岡や大阪といった地域では、その市場が持つ規模や潜在性に比べてあまり注目されていないのが実情です。
「大きな池の小さな魚でいるのか、はたまた、小さな池の大きな魚になるか」
この問題は多くのスタートアップが新たな市場を開拓する際に直面するものです。日本アセアンセンターは、大阪へのスタートアップ・ミッションをエンタープライズシンガポールと共催し、有望なスタートアップ5社が日本への市場に参入するにあたって、東京以外の地域に進出する可能性を探るための支援を行いました。
参加したスタートアップのリストは以下の通りです:
- Eigen Digital, EV充電器管理ソフトウェアのスタートアップ
- EtaVolt, PVリサイクルおよびソリューションのスタートアップ
- Infinity Cube, BESSのスタートアップ
- QuikBot, ロジスティクス・ソリューションのスタートアップ
- TicTag, AIデータ・アノテーションのスタートアップ
Hack Osaka
スタートアップたちはHack Osakaに参加しOsaka Springboardで自社の課題解決策を提示しました。
イベントでは、スタートアップ企業は様々な業界の人々と交流し、新たな関係を築くとともに、地域のスタートアップエコシステムについて理解を深めました。
ピッチングセッション
プログラムの後半では、スタートアップたちは大阪の日本大手企業に対して自社のビジネスを提案する機会を得ました。
ピッチングセッション後、スタートアップは日本企業との個別交流の機会を得ました。この交流は、新たなビジネスチャンスを模索するとともに、日本企業が抱える課題に直接回答する場にもなりました。
プログラムの一環として、スタートアップが日本で事業を展開する際に考慮すべきことを学ぶためのセッションも含み、講師から日本でのビジネス関係の築き方や潜在的なクライアントから得られる知見の活用方法について具体的なアドバイスを受けました。
重要なポイント
- 東京は依然として日本最大の市場ですが、スタートアップにとっては他の都市も有力な選択肢となります。
- 大阪や福岡といった都市は、成長著しい国際的な拠点として注目されており、スタートアップにとってはより有利で、競争の少ない環境となっています。
- 現地企業は地域特有の市場ニーズを深く理解しているため、スタートアップにとって、こうした企業との協力は市場参入の方法を見つけやすくし、成功への道を切り開く大きな助けとなるでしょう。
今後の展望:
今後も日本アセアンセンターは、ASEANのスタートアップと日本市場への参入を引き続きサポートしていきます。
イベントについて:
イベント:シンガポール・関西スタートアップミッション2024
日時:2024年11月26日-28日
場所:大阪
参加者:シンガポールのテックスタートアップ5社、ACE.SG、日本企業4社、関西経済連合会