ASEAN JAPAN CENTRE 日本アセアンセンター

事業報告

2024年ラオスのASEAN議長国期間中における日本アセアンセンターのASEAN投資フォーラム(AIF)およびASEANビジネス・投資サミット(ABIS)への貢献

概要:

日本アセアンセンター(AJC)は、地域協力強化に向けた継続的な取り組みの一環として、2024年のラオスASEAN議長国期間中に開催されたASEAN投資フォーラム(AIF)およびASEANビジネス・投資サミット(ABIS)の2つの重要なセッションに大きく貢献しました。
この公式ミッションの主な目的は、ASEAN議長国としてのラオスのリーダーシップを支援し、高レベルの議論に参加するとともに、ASEANと日本のパートナーとの人中心の協力関係を一層深化させることでした。 AIFでは、AJCがASEAN全10カ国のインパクト投資に関する10のストーリーを紹介する機会も得ており、地域全体で持続可能な発展を推進するセンターの役割をさらに強調しました。

[資本を動員するインパクト投資] – 10月7日のAIFにおけるセッション6

事務総長の平林博士がスピーカーとして参加し、ASEANにおけるインパクト投資の進展を強調しつつ、日本の成長するインパクト投資エコシステムから得た教訓を共有しました。議論の主なポイントは、ASEAN内でのクロスセクターのパートナーシップの必要性と、技術革新の活用の重要性に焦点が当てられました。
また、日本はASEANの起業家精神を取り入れることで、インパクト投資におけるグローバルリーダーシップを強化できると述べました。このセッションでは、地域のニーズに応える草の根インパクト投資の重要性も強調され、ASEANの統合デジタル経済モデルが、日本がより相互接続された透明性の高いインパクト投資エコシステムを構築するためのフレームワークとして提案されました。セッションは、地域全体での意義ある変化を促進するための協力と革新の重要性に関する共通認識で締めくくられました。

[ASEANにおけるエネルギー移行] – 10月9日のABISにおけるセッション5

平林事務総長がモデレーターを務めたこのセッションでは、エネルギー移行が単なる技術的なシフトではなく、社会経済的な変革であることが強調されました。議論の中心は、移行に伴う課題を克服するためには、政府、民間セクター、地域コミュニティ間の協力が不可欠であるという点に焦点が当てられました。AIやクラウドベースのプラットフォームなどのデジタル技術の活用、ブレンドファイナンスやリスク軽減戦略による持続可能な資金調達の推進、ASEANのエネルギー移行において長期的な外国直接投資の重要性などが重要なポイントとして挙げられました。
また、透明性は、投資家と一般市民の間に信頼を築くために不可欠であると認識されました。セッションは、イノベーションとクロスセクターの協力が意義のある変化を実現し、ASEANにおける持続可能で人中心のソリューションを育むために不可欠であるという共通の認識で締めくくられました。

サミット中の平林事務総長と他のスピーカーたち 

AJCの信頼できるパートナーとしての役割の強化

AJCは、最近のセッションを活用し、その使命をさらに推進することで、地域における信頼できるパートナーとしてのプロフィールを一層強化しました。AIFやABISの重要なセッションに参加するだけでなく、AJCの代表者はラオス政府の主要な関係者との会議にも参加しました。これには、ラオス女性起業家協会、投資促進省、計画投資省、貿易工芸促進省が含まれます。これらの会議では、ラオスの投資環境を理解し、ASEANと日本が共有する経済的および持続可能な開発目標に向けた二国間協力を強化する機会を探ることに焦点が当てられました。

これらの戦略的な取り組みを通じて、AJCはASEAN-日本関係におけるその中心的な役割を再確認し、ラオスの2024年の戦略的優先事項に沿った形で、地域の接続性とレジリエンスの向上に積極的に貢献しました。AJCは、この勢いを活かし、ラオスを観光や投資、その他の機会における主要な目的地として促進するための共同努力を続け、ASEANと日本の間でより深い結びつきを育むことを目指しています。

AJCチームとラオス女性起業家協会の副会長
ラオスの計画投資省投資促進局長とのAJCチーム 

今後の展望:

AJCはASEAN加盟国を引き続き支援し、地域の結びつきを強化していく中で、2025年は日本とラオスの外交関係樹立70周年の重要な節目となります。この歴史的な機会は、2024年のラオスのASEAN議長国としての進展を基に、二国間関係をさらに強化するためのチャンスを提供します。AJCは、日本とASEANとの長期的なパートナーシップを育むことに引き続きコミットし、2025年が日本とラオスの友好を祝うだけでなく、ASEAN-日本パートナーシップの共有された成果と将来の可能性を際立たせるよう、関係者との協力を続けていきます。 

AJC5.0(事業戦略)
貿易事業 投資事業
関連するプロジェクト
貿易・投資・観光
関連する国
ASEAN ラオス
関連キーワード
#ASEANChairmanship #ABIS2024 #AIF2024 #ASEAN

事業報告の一覧ページへ戻る