地域で進む日ASEAN間の協力
長野、新潟、富山の地域では、人材、技術をはじめとする多数の分野でASEANと日本間の協力が進んでいます。今回訪問したこれらの地域との関係を継続的に構築するための計画が進行中です。
ASEANと日本から13名の代表団が視察訪問
2024年3月11日から13日まで、ASEAN諸国とビジネスにとっての市場や投資機会を探るために、13名の代表団が視察いたしました。本代表団は、日本アセアンセンター、日本、ラオス、ミャンマー、フィリピン、シンガポールの政府とビジネスパーソンで構成されました。代表団は長野、新潟、富山県を訪問し、白馬村の丸山村長他様々な地元関係者と面談いたしました。
長野の地元有力企業であるアルピコグループは、ASEANの人々と既存のつながりがあることを共有し、ASEAN製品の販売からスタッフ研修、技術協力に至るまで、ASEAN諸国と協力することに慣れており、これらのつながりをビジネスの強みとしています。
また、地元金融機関である八十二銀行からのブリーフィングでは、特にシンガポール、マレーシア、タイの投資家からの白馬村への投資が近年増加していることが説明されました。
代表団は新潟の妙高市を訪れ,シンガポールの不動産投資管理会社であるPatience Capital Group(PCG)が所有している妙高杉ノ原スキーリゾートと関連プロジェクトの説明を受けました。シンガポール企業であるPCGは、土地の開発にあたり、地元の日本の関係者と協力して、地元コミュニティにも利益をもたらすような設計をすることで地域の活性化にも貢献をしています。
富山県南砺市では、地元の名工であり提唱者である十六代目小原治五右衛門を訪ねました。16代にわたって受け継がれた技術を用いて、茶会や展示会用の繊細な漆器を製作しています。また、曳山祭りの山車や屋台の維持修理についても行っております。同氏は日本、アメリカ、香港でのTEDxイベントにもスピーカーとして参加した経験を持ちます。同氏からの説明を受け、代表団は文化保存についてASEANと日本が地元の伝統や技術を保存するためにどのように協力できるかについて意見を交換しました。
こうした地元関係者とASEANとのユニークな取り組みの状況を理解することで、代表団はASEANと日本の強い絆の利点を最大限に活用し、日本の地方との共創活動にこれら地域を将来計画に取り入れることを触発されました。
イベントについて
長野・新潟・富山三県 投資イノベーションミッション
日 程:2024年3月11日(月)~13日(水)
場 所:松本市、白馬村(長野県)、妙高市(新潟県)、南砺市(富山県)
主 催:日本アセアンセンター、エンタープライズ・シンガポール(ESG)
参加者:代表者13名(日本から4名、ASEANから9名)