国際機関日本アセアンセンターは、マレーシア進出に関心のある日本のスタートアップ企業を対象にマレーシアのエコシステムを紹介する「マレーシア・スタートアップ・エコシステム」をオンラインで開催いたしました。
プログラム | 1. 「マレーシア・スタートアップ・エコシステム」 25 Startups シヴァヴェナヤカム・ヴェラユタム氏 2. ディスカッション/質疑応答 |
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マレーシアのビジネス環境の強み
本イベントには、企業デザインから医療・健康分野まで幅広い領域で活躍している日本のスタートアップ企業が参加しました。イベントの前半では、マレーシアでスタートアップ企業を支援している「25 Startups」のマネージング・ディレクター、シヴァヴェナヤカム・ヴェラユタム氏が登壇し、マレーシアのビジネス環境の強み、進出のメリット、市場アクセスの初期段階について解説しました。マレーシアは今後中国、インド、ASEAN諸国といった市場での成長が見込まれる中で、ASEAN地域の中核を担っており、多言語話者かつデジタルスキルを有する人材が豊富に存在するとのことです。また、経済的な観点からも他国と比較して試験的な事業計画を展開しやすい環境が整っていると強調しました。
後半では、マレーシア投資開発庁(MIDA)東京の担当者が登壇し、MIDAがマレーシア進出する企業に提供する支援について説明し、その後、参加者との自由な意見交換が行われました。
日本のスタートアップ企業がマレーシア進出を検討する際に重要なのは、長期的な戦略を明確にすることです。マレーシアを足掛かりとして東南アジア市場に進出するのか、優秀な人材を探求するのか、あるいはマレーシアの企業と提携し成長していくのか、その目的を明確にすることが求められます。マレーシアデジタルエコノミー公社(MDEC)の提言する「デジタル投資の未来戦略5」では、イスラムデジタルエコノミーが重要な要素として挙げられています。ASEAN市場でのムスリム消費者の増加を踏まえ、マレーシアやインドネシアなどへの進出を検討する際には、これらも考慮することが大切ではないかと思います。
事後アンケートの結果では、このイベントを通じてマレーシア進出への関心が「高まった」または「ある程度高まった」という声が多く寄せられました。今後も日本のスタートアップ企業がマレーシアとの連携を強化し、共に成長する機会を追求していくことが期待されます。
イベントについて
日 時:2023年7月31日(月)10:00-11:30(日本時間)
会 場:オンライン
主 催:国際機関日本アセアンセンター、マレーシア投資開発庁(MIDA)