日本アセアンセンターは、2023年5月24日にウェビナー“Japan’s Overseas Travel Trend and How Japanese Young People View Sustainable / ASEAN Tourism”を開催しました。
本ウェビナーは、日本のアウトバウンド動向の分析と共に2022年度に実施した「若年層を対象とした持続可能な観光に関する調査」の報告を目的に、ASEAN加盟国の観光従事者向け事業の一環としてとして英語で行われました。(参加者45名)
日本の海外旅行マーケットのこれまで
1964年に自由化された日本からの海外旅行の、人気デスティネーションや旅行スタイルのトレンドの推移や変化を振り返りました。自由化直後は、出張や男性グループが中心だったのが、時代とともに女子旅、家族旅行、学生旅行や三世代旅行など、多様化していきました。
日本の海外旅行マーケット最新情報
ASEAN加盟国への送客で日本とよく比較される中国・韓国と比べてコロナ後の戻りが遅いと言われている日本の海外旅行マーケット。インバンド観光がコロナ前の70パーセントまで回復しているのに比べ、アウトバウンドは40パーセントと言われています。その原因を探るとともに、日本政府や日本旅行業協会のアウトバウンド観光支援を紹介しました。
日本の若年層と持続可能な観光
日本アセアンセンターが2023年2月に発表した調査の報告書をふまえ、日本の若者の持続可能な観光に対する意識や、旅行先としてASEAN加盟国をどのように見ているかを共有しました。SDGsの学習などを通じ、自然や環境への配慮への関心は高いものの、追加料金を払って持続可能な観光に配慮した旅行商品を選ぶと回答をしたのは44.2%でした。Gen Zやミレニアル向けには、付加価値のある、特別な体験ができる工夫をこらしたプログラムがアピールするのではないか、など具体案を示しました。
調査報告書
(日本語)https://www.asean.or.jp/main-site/wp-content/uploads/2024/03/Digest_230309_TE-survey.pdf
(英語) https://www.asean.or.jp/main-site/wp-content/uploads/2024/03/Digest_ASEANSurveyEnglish.pdf
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