この度、国際機関日本アセアンセンターは、ASEAN Updateウェビナー:「ベトナム農林水産品の可能性と輸出課題」を開催いたしました。
日 時:2022年12月15日(木)10:00-11:00(日本時間)
会 場:オンライン
主 催:国際機関日本アセアンセンター
参加者:ウェビナー220名以上の方にご参加頂きました。
講演 | 駐日ベトナム大使館商務部 参事官 タ・ドク・ミン 様 (一財)対日貿易投資交流協会 貿易アドバイザー 中村 眞 様 ベトナム農業・農村開発省 農業専門家 ダオー・チョン・ヒェウ 様 |
---|
【講演概要】
まず、「日越貿易状況及び最近両国企業の協力需要」として、最新のベトナムから日本への農水産品の輸出状況の説明がありました。2022 年10 月までの累計ですと、前年度比27.8% 増の 18 億 7,000 万米ドルに達しています。主な製品は水産物(33%増)コーヒー (26.3% 増)、野菜などの農産品 (6% 増)、カシューナッツ(15.8%減)、コショウ (96% 増)などが挙げられました。
駐日ベトナム大使館商務部 参事官 タ・ドク・ミン 様 |
次に、「ベトナム農林水産業の状況及び企業の需要」として、ベトナム農業・農村開発省からの講演がありました。2022年には、ベトナム農林水産品の世界への総輸出額は約530億ドルに達すると予測されており、ここ10年で凡そ2倍に達しようとしています。その中において、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)や地域的な包括的経済連携(RCEP)協定などを結んでいる日本とベトナムはより重要なパートナーになっていくだろうと期待されているとの発表がありました。
最後に、「ベトナム農産食品にかかる日本の事情と輸入規制」と題して、実際の日本への輸入に対しての法規制や輸入の流れについての詳細な講演がありました。例えば、日本への輸入商品に対しては、原材料リストと製造工程表だけでなく製品によっては植物・動物検疫が必要になります。また、輸入品の場合は、賞味期間の1/2以上の残存賞味期限を有するものが必要になるなど、日本特有の規則についても言及しました。
(一財)対日貿易投資交流協会 貿易アドバイザー 中村 眞 様 |
ベトナム側からもオンラインで多くの方々にご参加いただきました。日本への輸出に関する詳細な情報を得ることで、今後の日本とベトナムの貿易の活性化やサプライチェーンの強化につながることを期待して、このウェビナーは220名以上の方々に参加いただき無事に終了しました。