ASEAN JAPAN CENTRE 日本アセアンセンター

事業報告

小学校向けASEAN出張授業(2021年12月)

日本アセアンセンターは、下記の小学校においてASEAN出張授業を行いました。本授業は小学生のASEAN諸国への理解を深めることを目的に実施しています。ASEAN諸国出身者が自国の紹介を日本語で行いました。

堺市立熊野小学校(オンライン授業)  

  • 日時: 2021年11月16日(火)、12月3日(金)   
  • 対象: 4~6年生(計6クラス148人)
  • 対象国: インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム 
  • 内容: 4年生「下水道・ごみ処理・災害対応」、5年生「国の紹介など中心に小学生の様子」、6年生「外国籍児童の作文発表へのフィードバック」
今回のハイライト

各学年が課題とするテーマに基づき授業内容を調整しました。4年生は、内容を社会科と連動させつつ、授業の一部を外国語で行い、普段外国籍児童がどのように授業を受けているかクラス全員で体験しました。5年生には、一般的な国の紹介を行いました。6年生の授業では、外国籍児童が自身の書いた作文を発表し、それに対して講師が「①在日外国人が困っていること②キャリア教育③差別体験」の要点を踏まえ、同じ日本に生活する外国人の立場からコメントやアドバイスをしました。

アンケート結果
  • 外国にルーツのある児童に対して、すごい、尊敬するなどの意見がありました。
  • 日本という国はすごい、いいところなど改めて自分の国に自信をもてたようです。
  • こちらの要望に応じて、授業内容を考えて下さりとても意味のある実りの多い時間となりました。

千葉市立小谷小学校

  • 日時: 2021年12月7日(火)   
  • 対象: 3年生(計2クラス74人)
  • 対象国: インドネシア、ベトナム
  • 内容: 食べ物 
今回のハイライト

「世界の食べ物」をテーマにした授業の一環として、ASEAN諸国の食べ物についての授業を実施しました。20分間授業を2回実施し、1コマで2か国ずつ取り上げました。講師は、母国の有名な料理を地域別に紹介したり、日本と似ている料理、果物、デザートの他、屋台の紹介や、インスタント麺を持参しました。また、料理を作る動画を用いて説明したり、食文化も併せて紹介しました。最後にはクイズを実施し、学んだことを楽しく確認しました。

アンケート結果 
  • 3年生の子供たちはとても楽しんで学習に取り組むことができ、ベトナムやインドネシアに興味をもつことができました。
  • 質問に対する丁寧な回答もして下さいました。大変ありがとうございました。
  • 児童の手紙:「日本の料理ににているごはんがたくさんあり、食べてみたいと思いました」、「初めて知った料理もたくさんありました。ごうかな料理は迫力があっておどろきました」、「いつか本当のベトナム・インドネシア料理を食べてみたいです」

板橋区立金沢小学校

  • 日時: 2021年12月9日(木)   
  • 対象: 全校児童(計25クラス約880人) 
  • 対象国:カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、タイ
  • 内容: 1年生「食、スポーツ、文化」、2年生「小学校の違い、遊び、食文化」、3年生「映画コナンからマリーナベイサンズを含む観光地、小学生の生活・文化」、4年生「建物、食、SDGs」、5年生「スポーツ」、6年生「夢、なぜ日本に留学したか」 
今回のハイライト

過去最大規模となった今回のASEAN出張授業では、各学年の学習に応じたテーマをそれぞれ設け、ASEAN出身講師25人とセパタクロー選手5人、合計30人と共に学校を訪問しました。セパタクローを紹介した5年生の授業では、セパタクロー選手が華麗な技を披露し、子どもたちが実際にセパタクローを体験できる時間を長めに確保しました。また、多くのASEANの産物を持参し小学生に触れてもらう機会を設けました。

アンケート結果
  • パワーポイントを使用していただき、とても分かりやすかったため、日本以外の国々に興味、関心を示すようになった。
  • 子供達の質問にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございました。
  • 来年度また実施したいと考えております。その際はまたよろしくお願い致します。

葛飾区立小松南小学校

  • 日時: 2021年12月13日(月)   
  • 対象: 6年生(計2クラス60人) 
  • 対象国:カンボジア、インドネシア、ラオス、ベトナム
  • 内容: 相互文化紹介
今回のハイライト

修学旅行で学んだ日本文化の良さを、外国籍の人に伝える機会を作りたいと相談を受け実施しました。小学生が選んだトピックは、日本の「観光地、食べ物、国について、年中行事、着物、伝統の遊び」で、実演を含む素晴らしい発表を聞いた講師からは、知らなかったことを学び、「小学生の発表の技術に感動しました」との感想がありました。また、講師からは、テーマに応じたASEAN諸国に関するプレゼンを行いました。「外国を知ることで日本のことを再確認する」という先生のねらいどおり、小学生は多くのことを学び、日本のことを再認識する機会になりました。

アンケート結果
  • 児童が興味関心がもてる内容でとても分かりやすかったです。
  • 調べ、まとめていく中で日本の良さを再確認したり、直接お会いできるということで準備に力を入れたりと成長を感じました。
  • こちらの要望を受け入れてくださり、本当にありがたかったです。
  • 児童の感想から抜粋:「ASEANの方たちの話は、とても分かりやすくて、アジアでも知らないことがたくさんあって聞いていて楽しかった」、「実際にきゅうすを持ってお茶を入れるとき、緊張で手が震えてうまくいかなかったけれど、ASEANの方たちがじっくりと見てくれて嬉しかったです」

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