日本アセアンセンターは、下記の小学校においてASEAN出張授業を行いました。本授業は小学生のASEAN諸国への理解を深めることを目的に実施しています。ASEAN諸国出身者が自国の紹介を日本語で行いました。
江東区立南陽小学校(オンライン授業)
- 日時: 2021年10月4日(月)
- 対象: 3年生(計4クラス)
- 対象国: インドネシア(中村学校の3-6年生)
- 内容: 文通・訪問交流前の顔合わせ(学校紹介、Q&A交流)
今回のハイライト
日本とインドネシアの小学生同士の交流を企画しました。インドネシアのメダンにある中村学校が、2022年度に日本への短期研修旅行を計画しており、その際に交流ができる日本の学校として南陽小学校に打診しました。文通・訪問交流の前に、まずはオンラインで両校を繋ぎ、それぞれの学校紹介とQ&Aによる交流を行いました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、臨時休校となったことによる日程変更や、登校が叶わず自宅からの授業参加への変更などを乗り越え、お互いの学校や学年・クラスについて紹介し、質問などして楽しい交流になりました。学校と共に授業構成を考え、どのようにしたら有意義な交流となるか、多くの打合せを経て準備するとともに、事前に学校周辺地域や学校に関する資料を届け、導入に役立つよう工夫しました。本交流は、今後、文通・訪問交流と続くことが予定されています。
アンケート結果
- プログラムの内容に関して:「とても良かった」
- その理由:「児童の学習が充実していたから。自校との比較をして似ているところ、違うところなど学習できていた」
- 学校側が意図した目的に関して:「とても達成できた」
- 「児童は、とても貴重な体験ができた。このような国際交流は、また是非体験したい」
品川区立上神明小学校
- 日時: 2021年10月11日(月)
- 対象: 全校児童(計152人)
- 対象国: マレーシア
- 内容: 1年生「民族衣装や食べ物、伝統的な物に触れる」、2年生「衣服や食べ物、挨拶の紹介、有名な昔話など」、3年生「子どもたちの一日の過ごし方、学校生活、伝統的遊び」、4年生「ゴミや水、環境問題について」、5年「特産品について」、6年「マレーシアの概要(地理・産業・観光・スポーツ・宗教)について」、ほほえみ学級「体験学習」
今回のハイライト
同校は、東京都のオリンピック・パラリンピック教育のひとつである「世界ともだちプロジェクト」でマレーシアを学んでいます。各学年に異なるテーマを設け、マレーシア出身者が自国の紹介を日本語で行いました。新型コロナウィルス感染症の対策をして臨み、完全な対面授業は4か月ぶりとなりました。プレゼンテーション形式を主に、学年によりQ&A形式も行いました。テーマは各学年の教科と連動させ、日本との比較ができることで小学生の深い学びに繋げました。体験授業では、多数のマレーシアの物品を学校に持参し、小学生が物に触れながら学べる授業にしました。実施後に届いた児童からの手紙には、授業で学んだこと、驚いたこと、面白かったことが書かれていました。
アンケート結果
- 「各学級に合わせての講話をしていただけて、子どもたちがマレーシアに興味・関心をもてた」
- 「日本の文化との違いを写真などをまじえてお話しくださったので、とても良かった」
- 「その場でも質問を受けてくださり、ありがとうございました。対面ならではの良さを感じた講話でした」
- 「プレゼンデータ、事前にとても丁寧に作ってくださっていたので、児童も話を聞きやくありがたかったです」
- 児童の手紙:「いつかマレーシアに行ったら今回教えてもらったことを思い出し役立てようと思いました」
小平市立小平第五小学校
- 日時: 2021年10月27日(水)
- 対象: 6年生(計3クラス)
- 対象国:インドネシア、フィリピン、タイ
- 内容: 国の紹介、簡単な挨拶、地元の小学校の様子(1日の様子/独自の教科や伝統/流行っている遊び/学校の様子)、食、文化、人気の料理/歌/アニメ、なぜ日本に来たか、将来の夢、今後の人生計画
今回のハイライト
今回の授業では学校の要望に応じて、国の一般情報の他に各国の小学生の様子と講師のキャリアプランについて話しました。授業は2コマを使い、30分間を3回実施しました。講師はASEAN諸国の挨拶を楽しく紹介し、各国の小学生の様子を日本と比較しながら話しました。また、児童は、講師がなぜ日本を留学先として選んだか、今後どのように人生を計画しているか聞き、自分のキャリアプランについて考える機会となりました。
アンケート結果
- 「学校側の要望に合わせて頂けて、とても助かりました」
- 「ていねいに対応をして頂き、スムーズに当日を迎えることができました」
- 「今後も、この活動を利用させて頂けたらと思っています」