日時:2022年12月19日(月曜日) 14:00-18:00 (JST Tokyo)
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“特別産官学対話:今こそ行動の時”の目的
2023年、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)は友好協力関係を結んでから50周年の記念の年を迎えます。1977年、日本が初めてASEANとの首脳会議を開催し、対等なパートナーとして「心と心がふれあう」関係構築を謳った福田ドクトリンを表明して以来、日本とASEANは強固な信頼関係を基盤にアジア太平洋地域の平和と安定、発展と繁栄のために緊密な協力関係を築いています。今回の特別産官学対話では、2019年6月、ASEAN首脳が採択したAOIPi(インド太平洋に関するASEANアウトルック)が、日本を含むアジア太平洋地域の平和と繁栄に対してどのような貢献するのか、また、日本はどのような姿勢で来年の日本ASEAN友好協力50周年を迎えるべきか、日本および来年のASEAN議長国であるインドネシアから有識者を招き、なぜ今行動を起こさなくてはならないのかを「ハード」に論議します。
パネリスト紹介
産官学のパネリストとして、インドネシア外務大臣地域外交特別顧問 Ngurar Swajaya大使、インドネシアの新進気鋭の経済学者で、早稲田大学、慶応大学でも留学経験のあるFithra Faisall Hasitadi氏、アジア地域経済統合、インド太平協力研究に関する日本の第一人者の一人、政策研究大学院大学教授・参与の篠田邦彦氏、経団連アジア・大洋州地域委員会企画部会長で株式会社AGC代表取締役兼副社長執行役員 宮地伸二氏を迎え、会場・オンラインで活発な討論を実施します。
ファシリテーター紹介
本イベントでは、ファシリテーターにシンガポールのトップシンクタンクの1つであるISEAS(アイセアス)ユソフ・イシャク研究所から、Joanne Lin氏を招きます。Lin氏は、前ASEAN事務局広報渉外チームのトップを務め、ASEAN地域研究の専門家でもあります
特別コメンテーター、および冒頭発言者
パネルディスカッションの冒頭では、東南アジア諸国連合日本政府代表部大使 紀谷昌彦氏、インドネシア外務省ASEAN担当局長 Sidharto Suryodipuro氏から、ご発言を頂戴します。
また、特別コメンテーターとして、長年JETRO(日本貿易振興機構)で主任調査研究員、国際経済課長、国際貿易投資研究所研究主幹、亜細亜大学アジア研究所所長などの重責を歴任され、現在は、ASEAN研究会(ASEAN Study Group in Tokyo: ASGT)幹事として、アジア経済統合研究、多国間の自由貿易協定、RCEPやAOIPに関する著書・論文を多数発表されている、石川幸一氏が登壇されます。
参考:AOIPについて
(出典:外務省 外交青書2020 第2章 地球儀を俯瞰する外交 第1節アジア・太平州 7地域協力・地域間協力 特集 インド太平洋に関するASEANアウトルック~ASEANのASEANによるASEANのためのインド太平洋ビジョン~ からii)
AOIPは、平和、自由及び繁栄の維持に貢献するために、①地域における協力の指針となる展望の提供、②信頼の強化、③既存のASEAN主導のメカニズムの強化、④ASEANの優先協力分野の探求を目的とし、ASEAN中心性の強化に加え、開放性、透明性、包摂性、ルールに基づく枠組み、グッドガバナンス、主権の尊重、不干渉、既存の協力枠組みとの補完性、平等、相互尊重、相互信頼、互恵、国連憲章及び国連海洋法条約その他の関連する国連条約を含む国際法の尊重といった原則を基礎として、海洋協力、連結性、SDGs及び経済などの分野での協力の推進を掲げています。
i https://asean.org/speechandstatement/asean-outlook-on-the-indo-pacific/
ii https://www.mofa.go.jp/m